2021年11月04日(木)

インドでの女性の識字教室事業の紹介

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ブログをご覧の皆様、こんにちは!

NICCOインド事務所の駐在員、萩原です。

日頃よりNICCOの活動をご支援頂き、誠にありがとうございます。

さて、前回までのインド事業紹介ブログでは、計3回に渡り、有機農業の技術普及の活動を紹介させて頂きました。

今回は女性の識字教室の事業を紹介いたします!

識字教室では、文字の読み書きができない人を対象に、読み書きや計算などを教えています。

日本では基本的な文字の読み書きが出来ない人はほとんどいないと思います。

インドでは、女性の社会参加の機会が限られており、例えばオフィスワーカーの多くを男性従業員が占めており、レストランのホールスタッフやサービス業においても女性の姿を目にする事はほとんどありません。その原因は様々ですが、一つは女性の識字率の低さにあります。

当会が事業を展開している、ビハール州ガヤ県ブッダガヤ市のバタスプール村内にある州立の小中学校の就学率は、男子が30~40%、女子は5~10%と極めて低く、教育レベルが低いうえ男女格差も著しい状況にあります。

文字の読み書きが出来ない事は、貧困に苦しむ人々の生活に直接的な影響を及ぼします。

例えば、インド政府は貧困家庭を対象にした生活支援として、食糧の配給を行っています。読み書きができないと、食糧の受給に必要な申請書類を記入する事が出来ないため、政府の生活支援を受けられないということが起こります。

また、女性に対する教育機会を創出する事で、女性の社会活動への積極的・自発的な参画が促され、延いてはインド地方経済の活性化にも貢献します。

識字率を上げる事は、人々の目の前の生活を改善する事のみならず、将来への可能性を広げる事にも繋がります。

▲ 識字教室の様子

教室には、多くの成人女性が参加し、実際の生活ですぐに生かすことの出来るような単語なども勉強しています。

▲ 試験の解答用紙

▲ 識字教室で勉強する生徒達

収入のほとんどを、食費に充てるため、筆記用具やノートを購入することすら難しい女性達が多くいます。

NICCOは、勉強に必要な筆記道具を配り、地元で講師を雇用し、識字教室を開催しています。

 

▲ 識字教室

当会の識字教室で学んだ生徒の中には、文字を読み書き出来るようになり、初めて銀行口座の開設を行ったという成果もあがっています!

現在は識字教室で学んだ生徒を中心に、所得の向上を目指す支援を行っております。

実際の所得向上活動の様子は別の記事にてご紹介いたしますので、乞うご期待ください!