2025年11月19日(水)

【世界トイレの日】NICCOエコサントイレ事業、来年再スタート!

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こんにちは、広報担当の矢谷です。

いつもNICCOの活動にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。

今日11月19日は、『世界トイレの日』です。

世界では、現在でも約15億人が衛生的なトイレを利用できておらず、約4億人が野外での排泄を余儀なくされています*。衛生的なトイレがない状況は、下痢やコレラなどの感染症リスクを高めます。特に幼い子どもへの影響は深刻で、年間17億人もの5歳未満児が下痢によって命を落としています**。

このような問題を解決する手段として、NICCOでは長年にわたりエコサントイレ***(以下トイレ)を活用した支援を実施してきました。

2006年~2014年まで、南部アフリカ・マラウイでエコサントイレを用いた衛生および貧困改善のための活動を実施しました。トイレから作られた堆肥(エコサン肥料)を利用した循環型農業の推進、トイレの導入と合わせた衛生指導の実施、その他公衆衛生の改善活動など活動は多岐にわたります。

その中でもエコサントイレに力を入れ、これまでに1,350基を建設し、今なお多くの人々に利用され続けています。実際にトイレを導入した農家からは、衛生的なトイレも不可欠ではあるが、エコサン肥料を農業に利用できる点がありがたいという声が聞かれました。

   

(▲建設したエコサントイレの前で)      (▲エコサン肥料)

いのちのサイクルをトイレから。この「循環」を、未来につなぐために。

このエコサントイレ事業の成果を確実なものにし、その成果をより多くの人々に寄与するためには、支援者の皆さまからの継続的なご支援が必要です。あなたの月々のご支援が、マラウイの貧困農家の安定した収入創出と家計改善につながります。

現地の人々が自立できる環境をつくるために、ぜひご支援をお願いいたします.

NICCOの毎月サポーターになる▶https://congrant.com/project/nicco/13300

*WHO(https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/sanitation)

**WHO(https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/diarrhoeal-disease)

***エコロジカルサニテーショントイレ(通称:エコサントイレ):水を使わずに排泄物を安全な有機肥料に変えることができるトイレです。大便と尿を分けて、乾燥・分離させることで、肥料として農業利用することが可能となり、穴堀り式トイレのように土壌汚染するリスクを防ぐことができます。環境負荷を抑えながら衛生を改善し、さらに肥料を生み出すことで農業の生産効率アップも期待できます。