プロジェクトの背景
ケニアの国土に対する森林の割合(森林被覆率)は非常に低く、7.9%程(2019年時点)と世界でも下位に位置します。気候条件により仕方がない地域もありますが、森林の成立条件を十分に満たしている地域でも、森林が少ないことがあります。
このような状況の大きな要因となっているのは、薪の使用です。事業対象地であるキスム郡やカカメガ郡では、8割から9割の家庭で、料理などの燃料として薪が使われています。そして、薪を得るために、日常的に木が伐採され、森林破壊へと繋がっているのです。
プロジェクトについて
NICCOは、こうした状況に対して、種苗場運営を通した環境保全の活動を開始しました。住民グループが種苗場を運営し、格安で苗を販売することで、地域の植林を促す活動です。この活動は、森林破壊を抑制すると同時に、住民たちの収入創出活動にも繋がるものになります。
本事業は、「緑の募金」交付金によって実施しました。