プロジェクトの背景
日本時間2025年3月28日午後3時20分、ミャンマー中部のサガイン地方を震源とするマグニチュード7.7の大地震が発生しました。第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで大きな被害が出ており、家屋の損壊・倒壊、水道・電気・通信などの寸断、収入の減少などにより生活が安定しないほか、住民らは感染症や健康面のリスクも懸念されています*。
NICCOでは、2025年5月、マンダレーにて、支援が行き届いていない221世帯と300人の高齢者および子どもに対し、生活物資と食料を配布しました。なおも物資不足に苦しむ方々への支援を引き続き行うため、準備を進めています。
*OCHA:国連人道問題調整事務所
現在のミャンマーの状況
ミャンマーのマンダレーにあるシンガイやミッターという地域では、地震によって農業用の水路や農道が壊れ、多くの農家が仕事や収入の手段を失い、貧しい暮らしを強いられています。また、工場で働いていた若者たちも、工場の倒壊や閉鎖により職を失っています。
これらの村は他の地域からのアクセスが悪いため、地震が起きてから今まで、外からの支援がほとんど届いていません。こうした状況を改善し、人々が少しでも早く安定した生活に戻れるよう、壊れた家の修理や、日々の暮らしに必要な物資の支援が急がれています。
地震で倒壊した建物
NICCOが行う支援
私たちNICCOは、2025年4月から現地提携団体と連携し、地震による被災者支援に向けた調査を実施しています。5月下旬から6月上旬にかけて、当会スタッフが現地へ行き、提携団体と調整しながら、マンダレーにて、支援が行き届いていない221世帯と300人の高齢者および子どもに対し、ビニールシート、蚊帳、歯ブラシや毛布などの生活物資、粉シリアルなどの食料を配布しました。
当会スタッフの立会いの下、ヤンゴンからマンダレーに向けて配布する支援物資を輸送しました。
蚊帳や食料などの支援物資を被災した住民へ配布しました。
過去にはサイクロン災害支援(2008年)や少数民族帰還民支援(2013年~2016年)等を実施しました。NICCOの過去のミャンマー支援活動についてはこちらからご覧いただけます。
NICCOでは、なおも物資不足に苦しむ方々への支援を引き続き行うため、皆さまからのご寄付を募集しています。
1人でも多くの被災者に、生活物資を届けたい。
一人でも多くの命をつなぎとめるため、
私たちの活動に皆さまの思いを寄せてください。
どうか、ご協力をよろしくお願いします。