フィリピン台風被災者支援「台風に強い家づくり」
実施期間: 2014年1月-2014年6月、2014年12月-2015年5月
実施地区: フィリピンレイテ州カポオカン町
2013年11月にフィリピンを襲った台風ハイエン(30号・フィリピン名ヨランダ)は、同国中部のレイテ島を中心に被災者1400万人、被災家屋110万戸の被害を出しました。
NICCOは2014年1月から「台風に強い家づくり」の支援をレイテ島北部で開始、12月からは平成25年フィリピン台風兵庫県義援金募集委員会が集めた義援金を活用して、2015年5月末まで支援を続けました。NICCOは台風による全損と判断された家屋に住む世帯の中で、貧困世帯や支援から漏れてしまっていた世帯、奥地に居住している世帯の中から、片親の世帯、3人以上の子どもをもつ世帯、高齢者や障がい者のいる世帯、もしくは乳幼児や妊婦がいる世帯を選定して家屋修繕用資機材を配布しました。
また、日本人大工の高柳鉄平氏を派遣、モデルハウスを建設するワークショップを通して、地元大工20名に対し、災害に強い木造建築技術を指導しました。日本と現地の技術を融合させた技術は地元大工にも受け入れやすく、資機材の配布前後に彼らが村をまわり、その適切な使用についてアドバイスを行いました。さらに自分たちでは家の修繕ができない世帯に対しては、ワークショップに参加した大工が代わりに修繕を行いました。また、台風で破壊した学校の修復活動を実施しました。