東日本大震災(過去の活動内容)

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NICCOは過去5年間に、東日本大震災被災地で以下の活動を実施しました。これまでご支援いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

物資提供図1

実施期間: 2011年3月~4月
実施地区: 岩手県陸前高田市

地震と津波の甚大な被害を受けた陸前高田市は、市の行政機能が大幅に低下したため、直接避難所でニーズを把握し、物資の配布・調整を行いました。

物資は企業から寄贈していただいたものも含め、これまでに発電機(64台)、洗濯機(30台)、高圧洗浄機、ソーラーパネルとLED照明(車のバッテリーを接続して使用)、衛生用品、仮設トイレ(20基)、洋式便座などを提供し、長引く避難所生活の改善に取り組みました。

巡回医療図2

実施期間: 2011年3月~4月
実施地区: 岩手県陸前高田市、宮城県名取市、岩沼市

NICCOは、これまでイラク難民支援等で協力関係にあった「地球のステージ」の桑山紀彦医師が院長を務める東北国際クリニックとともに、東北国際クリニックでの診療のほか、名取市、岩沼市、陸前高田市の避難所での巡回診療に取り組み、のべ約2,300名の方を診察しました。

地元調理師と協力しての炊き出し図3

実施時期: 2011年4月~7月
実施地区: 宮城県気仙沼市
温食提供数: のべ70,935食

震災で職を失った地元の調理師を雇用し、毎日昼と夜に炊き出しを行いました。それまでパンやお握りのような食事を強いられていた避難所の方々に、温かい地元の味を提供しました。

建物の安全確認図4

実施期間: 2011年6月~7月
実施地区: 岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市

被災地では、一部損壊した建物の応急危険度が判定されないまま、被災者の滞在や、ボランティア等による片づけ、清掃等の作業が行われ、危険な状態でした。

NICCOは、建築専門家を被災地へ派遣し、被災した家屋の安全確認を実施しました。津波被害を受けた建物へ建築士等を派遣し、建物の安全確認と修繕等に関する相談対応を行うことで、被災者やボランティアが建物内で作業する際の二次災害を防止と、建物の早期修繕につなげました。

のべ259人の専門家の協力により、下記の活動を行いました。
 ・227カ所の建物の調査・診断
 ・74件の家屋修復・消毒作業

ペストコントロール (害虫の発生監視と駆除作業)図5

実施期間: 2011年5月下旬~11月
実施地区: 被災3県の22市町村

震災後、気温の上昇とともに、被災地ではハエ、蚊など、感染症を媒介する害虫の大発生が問題となっていました。NICCOは現地行政の要請に基づき、国内唯一の害虫駆除企業団体である日本ペストコントロール協会と協力して、二次被害ともいうべき害虫の発生監視と駆除作業を、広範囲で実施しました。
1,800名以上の防疫専門家の協力により、下記の活動を実施しました。
・調査回数:1,420回(定点調査回数1,301回、定期調査回数119回)
・駆除回数:270回(定点調査に基づく小規模駆除47回、定期調査に基づく大規模駆除223回

高齢者世帯などへのお弁当配布・声かけ訪問図6

実施期間: 2011年11月~2012年3月
実施地区: 宮城県気仙沼市
お弁当提供数: 3,072食

7ヵ所の仮設住宅にて単身世帯や孤独感を抱えている方を対象に、週に数回、声かけ訪問を行いました。また、食事の用意に困難が見受けられる高齢者世帯を対象に、地元お弁当業者のお弁当もお届けしました。

防犯灯設置図7-2

実施時期: 2011年12月~2012年4月
実施地区: 岩手県陸前高田市
防犯灯設置数: 50基

津波による人家や建物が流され、周囲の風景が大きく変化してしまった被災地。瓦礫撤去作業は山を越したものの、道路も壊滅し補修の最中です。また、地盤沈下のために毎日満潮時には冠水してしまう危険な区域もあります。

そんな状況にもかかわらず、仮設住居周辺以外には街灯が1本もない状況を受けて、NICCOは住民の移動や子どもたちの登下校の安全のために、防犯灯の設置を行いました。

農業復興支援図7

実施期間: 2011年12月~2013年1月
実施地区: 宮城県気仙沼市、南三陸町、石巻市、塩竈市

4年前から滋賀県竜王町で実施してきた「ふゆみずたんぼ」(冬期も田んぼに水を張る農法)を用いて、津波により被災した水田の塩分除去と稲作の復興に取り組んでいます。

さらに、全国から集まったボランティアによる被災水田の清掃・復旧作業、生物調査や放射能測定を始めとした各種の定期調査、農家の方々等を対象としたふゆみずたんぼの講習会や研修会も実施しています。

食卓から復興支援!新名産品づくりプロジェクト図8

実施時期: 2011年8月~2013年5月
実施地区: 岩手県

東北の食の復興を支援するソウルオブ東北の有名シェフらの監修の下、東北の名産品を開発。そうしてできた商品を協力会社が全国のデパートやオンラインストアで販売することにより、被災地の生産者や加工業者の支援へつなげています。

また、有名シェフを招いた食事会やお料理教室を通じて、仮設住宅内の交流を深めるコミュニティ支援も実施しています。

心のケア(心理社会的ケア)図9

実施期間: 2011年3月~2014年4月
実施地区: 岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市、名取市

震災によって日常生活を突然奪われた衝撃や悲しみが整理されないままだと、悪夢やフラッシュバックなどの症状(心理的外傷後ストレス障害=PTSD)となって表れる心配があります。NICCOは、被災や津波による心の傷に向き合い、乗り越えられるよう、作業療法士や精神科医など専門家の指導の下、コミュニティと子どもを対象とした心のケアを実施しています。

津波体験館の改修サポート図10

実施期間: 2013年2月
実施地区: 宮城県気仙沼市
協力: 気仙沼市

津波体験館は、音響や振動と連動した映像を通じて津波について学ぶことができる施設です。震災前には既にシステムが老朽化しており、放映プログラムも今回の震災からの学びを反映したものへ改訂を必要としていました。 そこでNICCOは、津波による被害から学んだ教訓や防災のあり方について、将来の世代へ効果的に伝えていくため、津波体験館の施設の一部リニューアルを支援しました。

東北子どもの夢応援団プロジェクト

実施期間: ~2016年3月
実施地区: 宮城県気仙沼市、岩手県大船渡市、陸前高田市

震災により多くの学校が被害を受け、子どもたちは不自由な環境での学校生活を余儀なくされています。震災以来NICCOは市民の皆さまや企業からの寄付を募り、学校関係者や保護者からの要請に基づいた小中高校の再生支援活動を展開しています。これまでに陸前高田市や気仙沼市、大船渡市にて、部活動の資金的サポート、体操着や書籍の寄贈、花壇や校庭の整備、スポーツイベント、食育教室等を実施しました。(2016年3月に現地の団体に活動を移管しました。)

ボランティア派遣

実施期間: ~2016年3月

NICCOは被災地の役に立ちたいと考える多くの学生や企業と被災地を結び付け、ボランティアとして送り出してきました。これまでに、全国から集まった400名以上の学生ボランティアが、気仙沼市や陸前高田市にて、炊き出しやがれき撤去、田んぼの清掃などを行ってきました。被災地から帰ってきた学生たちによるネットワークも広がっており、全国各地で報告会や写真展など、被災地の体験を伝える取り組みが自発的に生まれています。またCSR活動の一環として、企業からの社員ボランティア派遣もコーディネートしています。

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