2013年の台風ハイエンの被害を被ったフィリピン・レイテ島。
NICCOはレイテ島のカポオカン町にて、被災した住宅と学校の再建を行ってきました。皆様のご支援のおかげで、2016年までに住宅1,650件、学校2校を修繕や再建を行うことが出来ました。
2017年からは、カポオカン町で、被災したココナッツ畑で、ココナッツの植林や新たな産業として期待されているカカオの植林活動を行っています。
2018年4月26日、ご支援いただいている京都洛南ロータリークラブの皆様も駆けつけ、カポオカン町ポブラシオンⅡ村で植樹式が行われました。
近年、世界中でチョコレートの需要が高まる中、供給が追い付かないカカオ。フィリピン国内でも昔から愛されてきた果物です。種の周りについた果肉を生のまま、種ごと口に入れ、飴のようにして味わいます。
そんなカカオは、直射日光を得意としません。幸いカカオは背が低いことから、元々多く栽培している背の高いココナッツやバナナなどとの相性も抜群。生計向上が必要な現地の人々にとって新たな収入源として期待されています。
一方で必要なのは、適正な栽培・加工技術です。特に、植えたらおしまいのココナッツとは違い、朝夕の管理が必要で、かつ、カカオ豆の収穫後の発酵も必要です。発酵するのとしないのでは、市場価値が大きく変わるのですが、カポオカン町では、加工に必要な機材も高くて買えないなどの理由で、発酵の工程までできていません。
そんなニーズに応え、住民とともに生計向上を行っていきますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いします。
▲左から、農業組合長、副町長、岡田、林夫人、林さん、町長、平田さん、カポオカンNICCO担当者(フローレンス)
植樹式に集まった農業組合のメンバーたち
右:農業組合長
▲左:カポオカン町長Fe Claire Carofino-Paragatos 右:京都洛南ロータリークラブ、世界社会奉仕委員会委員長 林甫
台風に強く、実も多くなるココヤシ(Makapuno種)の苗