皆さんこんにちは。ルーマニア事務所の大豊です。久々に海外に駐在しています。
NICCOルーマニア事務所は、首都ブカレストを拠点にウクライナの支援をしています。
支援活動の内容は、ウクライナ南西部のオデーサ州イズマイール市にある病院の支援で、具体的にはルーマニアで病院に届ける物資を選定、購入し、それをトラックに積み込んでウクライナへ送りだす、トラックにはNICCOのルーマニア人スタッフが同行し、イズマイール市の病院に届け、病院スタッフがベッドなどを設置して、医療活動に役立てる。というものです。

▲物資の積み込み作業 ルーマニアにて

▲物資の積み込み作業 ルーマニアにて
支援しているイズマイール市は、ウクライナの中で南東部にあり戦争による大きな直接的被害はないものの、東部などから避難を余儀なくされた人たちを多く受け入れています。病院の利用者は、戦争が始まる前に比べて1.7倍になり、受け入れ態勢をサポートする必要がありました。
NICCOがこの4月に提供した医療資材は、病院用多機能ベッド、マットレス付き病院用ベッド、医療用冷蔵庫、心電図検査装置、病室用エアコン、大型洗濯機など病院の設備です。

▲積込作業を終えて、お決まりの記念写真。日本人スタッフはここで物資とはお別れです

▲トラックはドナウ川を越えてウクライナへ走ります

▲ウクライナの病院で物資の引き渡しの記念写真

▲病院に設置された医療用のベッドと利用する患者
無事に病院に物資が届き、使用できるように設置された様子を病院のスタッフが写真で報告してくれました。
ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始して3年以上が経ちます。2025年2月の時点の国連の調べでは、ウクライナの民間人12,654人の方が戦争で亡くなったとのこと。当然ながら、失われるのは民間人の命だけではありません。両国の兵士の命もたくさん失われています。兵士も生まれたときは民間人です。戦争がなければ失われることのなかった命です。
5月に停戦交渉があり6月にも交渉がありますが、戦争が終わり、一刻も早く人の命を大切にする平和が訪れることを願ってやみません。
NICCOは、これからも継続してウクライナで困難な状況におられる方々を支援してまいります。皆様からのご支援ご協力をお願い申し上げます。