2015年8月から行ってきた井戸の再建と農業資材・技術支援プロジェクトが6月で終わりを迎え、修復した井戸や設置したソーラーパネルが遂に動き出しました。 

大小様々な話し合いや調整が必要になることも多く、長い道のりでした。それでも、地元農家の方や農業組合、そしてガザ地区で仕事をしてくれている現場スタッフ、その他沢山の皆さまのおかげで無事に事業を終了することが出来ました。

オープニングセレモニー（ジョホール・アル・ディーク地区）には、再建した井戸によって農業用水を受け取ることができる農家の皆さんが参加しました。

この事業によって、先の戦闘で被災した農家の皆さんが農業用水へのアクセスを回復し、種や肥料といった農業資機材とワークショップを通した技術指導を受けることが出来ました。封鎖による問題はまだ残ってはいますが、農家の方の笑顔を見ると、戦闘によって生活に困窮したガザ地区の人々の生計回復に少しでも役立つサポートが出来たのではないかと感じます。

また、6月16日からは次のプロジェクトがスタートしました。次期プロジェクトでは、農業用水のための下水処理施設の導入と、子どもたちに安全な水の提供をするための脱塩処理施設の敷設を行います。