2016年06月09日(木)

女性向けヨガ教室

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皆さんこんにちは。ヨルダン事務所インターンの吉田明子です。

本日は新しく始まった女性向けヨガ教室について投稿します。今週で第4回目となるヨガ教室は、シリア人・ヨルダン人女性10代から50代の方向けに行っている教室です。毎回20~30人の女性たちが家事やヨルダン避難生活の疲労を癒し、束の間のリフレッシュと運動不足解消を求めて参加されています。

 

イスラム教の女性ならではの配慮

まずは記念すべき第1回目。30人以上の女性たちが集まって下さり、大半の方がヒジャブ(イスラム教徒の女性が、頭髪を隠すために使うストールのような布)をとり、動きやすい服装に着替えて気合い十分でした。

このような格好を人前でする場合、男性は立ち入ることが許されません。ムスリムの女性は、結婚相手以外の男性の前で肌を露出することが禁じられているからです。その為、教室の窓を外から覗かれないようカーテンを閉め、男性が入らないように入念に伝えるなどきめ細かい配慮を行っています。しかし隠されたら気になるもの。ヨガの様子を見たい男性スタッフ達は、うずうずしていました。

 

レッツトライ!!

第1回目はヨガに入る前の基本的なストレッチを行い、最後に簡単なヨガのポーズを練習しました。参加者の大半が初めてヨガを行う、あるいは久々に体を動かすということで、皆さん熱心に取り組んでいました。ヨガは発汗作用を良くし、デトックスの為に行われ、そのポーズは簡単なものばかりではありません。最初はポーズをとることが難しく体が力んでストレスを感じている方もいましたが、水が滴り小鳥が口ずさむような 癒しのBGMを流すと、参加者の心も次第に落ち着き、皆で目を閉じて深呼吸を行い、いつしか静かな神秘的な空間を感じるようになりました。

第2回目からはヨガ教室の前に、健康維持や美容法に加えダイエット用トレーニングメニューについて説明するなどの工夫を施し、参加者にとってより充実した教室となるよう質の向上に努めています。次第に参加者からも様々な要望が聞かれるようになり、そうした要望を取り入れながら内容を考えています。このような過程を通して、参加者と共にヨガ教室を盛り上げ築いていることは非常に楽しく、参加者自身が能動的に取り組める環境を少しずつ構築できていると思います。

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(写真上:ヨガ・エクササイズのポーズ[残念ながら参加者がヨガを行っている際の写真撮影は禁止でした])

 

ヨガ教室=女性の憩いの場

私がヨガ教室を受け持つこととなった当初、本当に女性の為になるのだろうかと必要性について疑問に感じるところもありました。しかし、回数を重ねるごとに、単にヨガをすることが目的ではなく、女性達が一つのコミュニティで共に汗を流し、交流し、避難生活の中で、心身ともに溜まった疲れを皆で癒すことに意義があると感じるようになりました。要はヨガ教室という名の「女性達の憩いの場=コミュニティスペース」で、ここにこのプログラムの本質があるように感じます。

これからもヨガに限らず、参加者同士が楽しく交流できる環境を作り、皆で更に盛り上げていけるコミュニティスペースとなることを目標に継続していきたいと思います。これからも、シリア難民女性支援プログラムが女性達の憩いの場であり続けますように。

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(写真上:第 1 回ヨガ教室。写真撮影に参加して下さった女性達)

 

ヨルダン事務所

インターン 吉田明子