シリア難民支援

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 プロジェクトの背景

シリアでの紛争開始から既に6年が経過している現在でも、隣国ヨルダンへ避難したシリア難民は過酷な生活を送っています。同時に、シリア難民の大量流入が原因となる家賃の上昇や雇用の減少などの様々な社会問題が発生し、ヨルダン人貧困層の生活にも大きな負担がのしかかっています。このような状況を改善するために、NICCOは、シリア難民とヨルダン人貧困層の双方に不公平感が生じないように最大限の配慮を行いながら、生活物資配布や心のケアなどの支援活動を続けています。

▲シリア難民の家庭。最低限の家具しかない部屋に住んでいます。

 

プロジェクトについて

1. 生活支援物資の配布

シリア難民とヨルダン人貧困層に対して、食糧クーポンを配布しています。クーポンは、スーパーマーケットで食料品や日用品を購入することができるため、仕事に就くことが困難なシリア難民の生活環境改善に役立っています。2016年度は、22,160名(6,343世帯)に生活支援物資の配布を実施しました。

2. コミュニティスペースの提供

ヨルダンに住むシリア難民の約8割は、難民キャンプではなくアパートを借りるなどして地域社会の中に住んでいます。異国に逃れた彼らを襲うのは、絶望感や孤独感、そこから来るストレス、先の見えない将来への不安、貧困が原因となる児童労働や早期婚、家庭内暴力、いじめなど、多くの問題です。
そこで、NICCOはヨルダン西部ザルカ市周辺にコミュニティスペースを設け、心のケア、刺繍や石鹸作りなどのワークショップ、英語教室や、健康・法律相談など避難生活に役立つ情報を提供するセミナーを開催しています。ここは、シリア難民が安心してつどえる居場所であると同時に、教育や能力向上のワークショップという将来に向けた前向きな取り組みに参加できる場所でもあります。

2-1. 子ども向けプログラム(心理社会的ケアワークショップ)

描画、粘土、スポーツ、日帰り旅行、演劇を通じて、紛争によるトラウマやストレス等と向き合い、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を予防します。ヨルダン・ザアタリ難民キャンプでもこの活動を行なっています。

2-2. 女性向けエンパワーメントプログラム

刺繍、編み物などのワークショップや、英語・PC教室といった能力の向上につながるプログラムを提供し、将来に向けた建設的な取組みを支援しています。このプロジェクトから女性グループJORIAが立ち上がり、刺繍や編み物を販売して収入創出につなげています。

 2-3. 啓発講座・交流プログラム

避難生活に役立つ情報や、参加者同士が気軽に交流を図れる機会を提供し、不自由な避難生活によるストレスの軽減を目的としています。

3. 専門家によるカウンセリング

精神科医、心理士、ソーシャル・ワーカーから成るチームが、個々の状態に応じたきめ細かなカウンセリングを行い、紛争体験が原因となるトラウマや、避難生活に伴うストレスを抱える人々をケアしています。

 

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