2015年12月18日(金)

女性地位向上委員会メンバーのお宅にお邪魔しました!

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ハバリ!(こんにちは!)

NICCOのケニア事務所でインターンをしている古川です。

 ケニアの12月は雨季から乾季への転換期です。例年どおりですと、とても暑い時期なのですが、エルニーニョなどの異常気象の影響か、ほぼ毎日雨が降る寒い日が続いています。

しかし、晴れるときはカラッとして清々しい、この時期らしい天気になります。

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天気の良い日、支援先の農家の家に向かいます

 

改良かまどを拝見

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かまどの出来具合についてインタビューするNICCO現地スタッフのアン

今回は女性地位向上委員会のメンバー Carolyne Muyeshiさん(キャロラインさん)のお宅に伺った時のことをお伝えします。

彼女の家では、改良かまどを建設しており、その様子を見学しました。改良かまどは煙を外へ逃がす煙突がついていて、鍋やフライパンなどを二つ置くことができます。
(従来型のかまどは3つの石を並べて、その上に鍋を置く簡単なもの。これでは熱は逃げるし、煙が部屋に充満し、身体にも負担がかかります。)

 

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村で取れる土や、それからできるレンガなど、簡単で安価に手に入るものばかりで造られます(建設途中の改良かまど)。

順調に建てられているようで、キャロラインさんも彼女の家族も満足そうでした。

 

支援先農家の自主的な取り組み

また、キャロラインさんの畑では家畜の飼料になる青々としたナピアグラス植えています。

「家族の尿を液肥として、ナピアグラスを育てるのに使ってみたの。」

 NICCOのケニアでの事業の一つに、屎尿を肥料化するエコサントイレの建設があります。
彼女はエコサントイレが自分の家に無い分、植物の発育に対する尿の効果を自分で試してみた、ということでした。葉の数や背丈に大きく差が出ていました。尿は植物の発育に良い影響を与えることが分かります。

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尿を施用していないナピアグラス
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尿を施用したナピアグラス

 

 

 

 

 

 

 

 

キャロラインさんの自主的なこうした試みは、 NICCOの目指す持続可能な農村開発の根幹になるのではないかと感じました。

私たちNICCOスタッフやインターン生は支える立場であり、 農村開発の主役は村の方たちである。

そのような大事なことを、キャロラインさんは実行されていることに感動しました。
彼女の試みが、みんなに広がることを願い、日々サポートに励もうと 改めて感じさせてもらった一日でした。

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左から、NICCO日本人スタッフの仙道、キャロラインさん、NICCO現地スタッフのアン