東北 子どもの夢応援団プロジェクト
応援いただいた中学校野球部が全国大会に出場しました!
2015年8月、岩手県陸前高田市の高田東中学校野球部が、「中学生の甲子園」と呼ばれる全国大会に出場しました。全国約8千の学校やクラブの中から予選を勝ち抜いた16校のみが出場できる憧れの舞台です。惜しくも2点差で敗れ、初戦突破はなりませんでしたが、子どもたちの奮闘に、市内全体が大いに盛り上がりました。
「息子の野球チームが県大会出場を決め、嬉しいのですが資金繰りに悩んでいます。ご支援を頂けませんか。」2011年5月、陸前高田の野球少年のお母さんから届いた1通のメールがきっかけで始まった「東北 子どもの夢応援団プロジェクト」。全国の個人、法人の皆さまから応援いただき、高田東中の学区内では、大会への遠征費用補助、仮設グラウンドの整備、練習器具の寄贈、少年野球大会の開催などを行なってきました。
本プロジェクト開始時、「プロ野球選手になりたい!」と語ってくれた小学生たちが、今では高田東中のチームの中心として活躍しています。子どもたち、保護者や地域の方々のそばに、常に皆さまからの応援があったことに、改めて深く御礼申し上げます。
東北の水産業を元気にするプロジェクト
震災発生後、大きな港や水産加工場に多くの支援が集まる一方で、個人の漁師たちへの支援は十分に行き届いていませんでした。NICCOは陸上いけす施設「アルフルザ」を建設し、現地団体Fish Market38(FM38)とともに漁師から買い取った鮮魚をいけすで一時保管して、新鮮な状態で提供するなどの活動を行なっています。
「アルフルザのおかげで現金収入を得て、明日もまた漁に出ることができる」FM38と活動する宮城県気仙沼市唐桑町の漁師の言葉です。津波に襲われながらも、海と共に生き、地域の漁業文化を支えてきた漁師たち。彼らが漁業を続けていける仕組みをつくり、唐桑の自然の美しさや海と漁に関わる人々の魅力を伝えていきたいと思い、活動を続けています。加工品の企画・製造・販売も好調です!
「さんまのお味噌」や「まぐろのからすみ」などの自信作は、FM38のオンラインショップからご購入いただけます。http://fm38.shop-pro.jp/
→こちらからNICCOが過去5年間に完了した活動内容がご覧いただけます。
東北被災地は「支援の受け手」から「復興の担い手」へ
―形が変わっても、共に歩む存在でありたい
東日本大震災から、まもなく5年。現地ではかさ上げ工事、防潮堤建設などの大規模な工事が進み、災害公営住宅も徐々に完成しています。一方で、「復興が思うほど進んでいない」と戸惑い、焦る声も聞こえます。
誰かが自分を想っていてくれていると思うことは、歩き続ける力になります。被災地自身が復興の担い手となる今、「東北 子どもの夢応援団プロジェクト」は現地の教育委員会や団体に引き継がれ、「東北の水産業を元気にするプロジェクト」はFM38が中心となって進めていくことになります。NICCOの立ち位置は変化していきますが、常に寄り添い、共に進んでいく存在でありたい、と強く願います。現地と皆さまを結ぶ糸を、細く長く、切らさないように。地道に活動を続けていきますので、引き続き、ご支援をお願い申し上げます。