2016年02月16日(火)

深井戸建設(後編)

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こんにちは、ケニア事務所の仙道です。

前回に続きまして、深井戸建設の様子をお伝えしたいと思います。(深井戸建設前編のブログはこちら

子どもは学校に行く前やお昼休憩に片道何十分もかけて河川まで水を汲みにいきます。雨季は河川の水量が増幅して危険な日もあります。女性もまた家事の合間をぬって水を汲みに行かなければなりません。

水汲み場からの帰り道。水は谷底を流れているため、急斜面を行き来します。けっこうハードです。

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さて、深井戸建設の続きです。掘削前の専門家の調査では、100m程度採掘すれば潤沢な量の地下水があるとのことでした。

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順調に採掘が進み、100mまで掘り進むことができました。この後、水をくみ上げられるかのテストを行います。

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見事に水が噴出してきました!入念に準備をしましたが、いざ水が出てくるとやはり嬉しいものです。

この後、電動ポンプの取り付け、制御装置の設置などを行い建設が無事に完了。さらに深井戸の水量を調査し、18立方m/時の揚水量を得ることができました。これは事業地全体に供給できる量です。また、水質はケニア政府が定める基準を全項目でクリアしており、安全な水ということがわかりました。

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こちらはブシアンガラ村の高等学校での様子です。深井戸の建設が完了し、いつでも、安全な水を十分に利用できるようになりました。現在は学校施設や診療所、個人世帯など2,000名以上の村民が、深井戸からの水道を利用しています。

しかし、深井戸建設が完了しても資金管理や設備を維持していかなければなりません。2年目以降は、村人で構成される委員会の組織強化をケニア政府(水利省)と連携して行なう予定です。NICCOは何年も何十年もこの井戸が村人に利用されるものになるような体制を構築していきます!

※このプロジェクトは、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成と、日本の皆様からのご寄付を受けて実施しています。