2016年01月25日(月)

深井戸建設(前編)

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ハバリ・ゼーヌ?(みなさん、お元気ですか?)
ケニア事務所の仙道です。日本は寒波に見舞われているそうですが、ケニアは乾季を迎えています。

さて、今日は、ブシアンガラ村の村人が待望している深井戸建設の様子をお伝えしたいと思います。

 

ブシアンガラ村の厳しい水事情

ブシアンガラ村にある深井戸は4年ほど前に破損しました。それ以来、安全な水を得る手段が失われたため、畜産業などの農業排水や生活排水で汚れた河川の水を利用するしかありませんでした。また、重労働の水汲みは子どもや女性の仕事であり、彼らは1日に何時間もそれに時間を費やさなければなりません。

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河川の水汲み場の1つ。
村人達は何時間もかけて水を汲みに来る。

そこでNICCOは深井戸の新規建設を行い、清潔で安全な地下水を村の人々に供給する活動を行っています。ケニアで井戸を建設する場合、複数の政府機関から建設許可や水利用に関する承認を得なければなりません。掘削前には水文学や地質学の専門家による調査も必要で、建設までに数ヶ月かかることも少なくありません。

 

 

 

 

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水専門家による建設前調査の様子

調査と同時に、村人とどのように建設を進めるか、井戸を管理していくかを協議する場を何度も設けました。村人の理解や協力、参加を呼びかけるためです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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井戸管理委員会や水利用者が参加するワークショップ。

水利省職員の方を招き、講師を務めて頂きます。村の内外から人が参加し、オーナーシップが生まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

井戸掘削の開始

政府の許可を取得し、いよいよ建設業者による掘削が始まりました。

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途上国では建設業者の良し悪しが大きく影響するため、業者の選定も非常に大切です。複数の関係者から情報を入手し、信頼のおける業者と契約することができました。

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深井戸は村の中心部にある高等学校の敷地内に建設しています。写真は学校の休憩時間の一コマ。学生が建設を見守る様子。皆の関心の高さが伺えます。

果たして無事に水が出てくるのでしょうか?!今日はここまでで、続きは後編でお伝えいたします。(後編はこちら