2024年10月25日(金)

NICCOを支える想い vol4 -山崎可蓮(プログラム・コーディネータ)

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45周年企画のスタッフのリレーインタビュー、4人目は海外事業のプログラム・コーディネーター山崎可蓮です。

NICCOを支える想い vol 4 -山崎可蓮(海外事業プログラム・コーディネーター)

Q1 まずは自己紹介をお願いします。

山崎可蓮です。2022年に入局し、NICCO本部でアフガニスタン、ヨルダン、インド、ケニア支援事業の本部担当をしていました。同年の5月からウクライナ支援事業の担当となり、隣国ルーマニアで事業担当として駐在していました。現在は京都に戻り、主にガザとウクライナ支援事業を担当しています。よろしくお願いします。

ウクライナへの救援物資を保管している倉庫にて、ウクライナの提携団体の方と記念写真。(右から2番目が山崎)

Q2 NICCOに入局した理由、きっかけを教えてください。

テレビを見ていた子供時代の私は、当時の自分と同じくらいの年頃の女の子が、ゴミ山でゴミを拾って生計を立てている、そんな現実があることを知りました。屋根がある家に住み、頼まずとも毎日ご飯が食べられる、そんな生活は当たり前ではないのだと知ると同時に、この女の子のような人たちを、少しでも幸せにしたいという想いが芽生えました。その芽はいつしか志となり、大学ではアメリカとスウェーデンに留学し、政治学や紛争学を学びました。その後、様々な国の社会問題に取り組む会社で5年間働き、もっと現地の近くで支援に関わりたいと考え始めた時に、NICCOを見つけたことがきっかけです。

Q3 現在、どのような仕事をしていますか?

ウクライナ支援と、ガザ支援に携わっています。支援を実施するためには、まず事業資金を獲得しないといけないので、そのための申請書を作成します。ひとたび事業が開始すると、現地の提携団体と連絡を取ったり、支援国の近状を知るために国連が主催する連絡会議にオンラインで参加したり、事業進捗のフォローを行ったりします。今はNICCO本部にいるので、このように遠隔で行う業務が多いです。

Q4 これまでに最もやりがいを感じたエピソードを教えてください。

ウクライナ支援事業でルーマニアに駐在していた頃に、提携しているウクライナの現地団体の代表の方から、感謝のお礼状と、ウクライナで支援物資を受け取った方たちから、感謝のメッセージを頂いたときです。私たちが出来たことと言えば、一時的な物資支援のみで、彼らの元の生活を取り戻すこともできなければ、戦争を止めることもできません。しかし、遠く離れた日本という国から、彼らを想っている人々の気持ちは、彼らの心に確実に届いたのだと思いました。そしてそれが、ひと時だけであったとしても、彼らの希望となっていれば嬉しく思います。

ウクライナの提携団体の代表者と抱き合う山崎。

Q5 今後、NICCOを通じて達成したいことは何ですか?

今までは主に、数か月の期間で行う緊急支援に邁進してきたので、今後は、じっくりと地域に根付いた開発支援に携わりたいです。困っている人たちの問題が解決へと向かい、彼ら自身の力でより良い未来を目指せるようになる。応援してくださる皆さまとともに、そんな支援をできたら良いなと思います。

Q6 NICCOを応援してくださる皆さんにメッセージをお願いします。

いつもあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。皆さまの支援と応援は、様々な国で困難に直面している人々はもちろん、NICCOで働いている私たちスタッフの原動力にもなっています。皆さまから貴重なご支援をいただく度、困っている人々を助けたいという皆さまの気持ちを感じて心が温まると同時に、その気持ちを現地の人々に届けなければ、と使命感に背筋が伸びる思いがします。これからも皆さまと力を合わせ、助けを必要とする沢山の人々に、手を差し伸べていけたら嬉しいです。これからもご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします。