少数精鋭?で働くNICCOスタッフが、どんな想いを持って活動しているのか、リレーインタビュー形式でご紹介する45周年特別企画。5人目は、一般企業で働きながら、副業でNICCOと関わっている広報・ファンドレイジング担当の佐藤です。
NICCOを支える想い vol5 -佐藤 瞳(広報・ファンドレイジング担当)
Q1 まずは自己紹介をお願いします。
佐藤瞳です。2011年から2016年まで、広報・ファンドレイジング担当として主に東京事務所(当時)で勤務していました。NICCO卒業後、一般企業の広報として働いているのですが、今年の4月から副業という形で、本業のオフィスのある東京からリモートで働いています。新潟出身で、旅と美味しいものが大好きです。
Q2 NICCOに入局した理由、きっかけを教えてください。
高校時代に、ユニセフ親善大使の黒柳徹子さんやUNHCRの高等弁務官を務められていた緒方貞子さんに憧れて、国際協力を志しました。大学・大学院で国際関係学やNGOの広報について学び、実務経験を積みたいとイベント・プロモーション会社で働いていた時に東日本大震災が起こり、支援活動を行っていたNICCOへの転職を決めました。
NICCOでは5年ほど働いたのですが、東北の事業を現地団体へ移管するタイミングで、もう少し東北に関わり続けたいという気持ちがあったのと、より多くの方に寄付やボランティアに興味を持っていただくきっかけづくりをしてみたいと思うようになり、一般企業のCSR/広報担当に転職しました。本業は充実していますが、NGOの事業地や支援してくださる方々との距離の近さが恋しくなり、副業という形でNICCOに復帰することになりました。
▲ケニア赴任中に村の人たちと
Q3 現在、どのような仕事をしていますか?
ウェブサイトやプレスリリースなどを通じた情報発信や企業向けの提案などに関わっています。NICCOを一人でも多くの方に知っていただくことで、理念や活動に共感し、共に未来をつくっていってくださる方の輪を広げていけたらと考えています。とはいえ、今は本業とのバランスを取りながら、どうNICCOに貢献していけるか、まだまだ日々模索しています。
Q4 これまでに最もやりがいを感じたエピソードを教えてください。
東日本大震災被災者支援を実施中に、遠征費用に悩む野球少年のお母さんから届いた1通のメールがきっかけで、子どもの部活動や教育をサポートする「東北 子どもの夢応援団プロジェクト」を立ち上げました。現地の子どもや保護者、教育関係者から必要なものをヒアリングし、全国の個人、法人の皆さまから寄付を募るという形で、岩手県や宮城県の子どもたちの部活動の大会遠征費用や仮設グラウンドの整備、練習器具の寄贈、少年野球大会の開催などの支援を行いました。
子どもたちの元気な姿を見ると、それを見守る保護者や地域の方々も活気づくんですよね。プロジェクト開始時に「プロ野球選手になりたい!」と語ってくれた小学生たちが、中学生になって「中学生の甲子園」と呼ばれる全国大会に出場した時は、市内全体が盛り上がりました。支援してくださる方からのメッセージや現地訪問などを通じて、「自分たちを応援してくれる方々が全国にいる」という希望と安心感を現地の子どもたちや保護者の皆さまに届けることができたと感じてとても嬉しかったです。
Q5 今後、NICCOを通じて達成したいことは何ですか?
緊急災害の現場を経験して、「明日は我が身」と強く感じるようになりました。災害大国といわれる日本では、いつ自分が支援される側になるかわかりません。だからこそ、困ったときに手を差し伸べ合えるような、そんなつながりのある社会をつくっていけたらと考えています。
個人としては、NGOと企業の両方を経験しているので、両者の架け橋…というと大げさかもしれませんが、通訳のような形で、理解を深め合い、つながりをつくることに貢献できたらいいなと思います。
Q6 NICCOを応援してくださる皆さんにメッセージをお願いします。
いつもご支援いただき、本当にありがとうございます。お預かりする寄付やメッセージを通じて、皆さまの応援にいつも力を頂いています。今後はこういった発信や、支援者の皆さまと直接お話できる機会などを増やすことで、NICCOが活動している地域や働いているスタッフが、皆さまにとってもより身近な存在になれれば嬉しいです。引き続き、応援よろしくお願いします。