45周年企画のリレーインタビューの7人目は大豊盛重です。
NICCOを支える想い vol7 -大豊盛重(広報・総務・経理)
Q1 自己紹介をお願いします。
大豊盛重です。生まれは大阪ですが京都で育ちました。2010年ごろからNICCOでお世話になって、はや15年目に入っています。担当は、15年の間に色々変わって、広報やイベント担当、海外事業担当としてマラウイやパレスチナに駐在させていただいた時期もあります。今は、広報と総務に加えて経理もやらせていただいています。
▲マラウイに駐在時代。灌漑の水路を村の人たちと作りました。(前列の一番左が大豊)
Q2 NICCOに入局した理由、きっかけを教えてください。
大学では美術を学んでいて、卒業後は東京でテレビ番組のディレクターとして働いていました。色んな番組を担当しましたが、(たまたまではありますが)美術に関する番組が長かったです。テレビの仕事は面白くて、普段話せないような人から話を聞いたり、入れないようなところに入って取材したり、とても勉強になりました。取材先の人は、人の役に立つことをしている人たちのことが多く、自分も何か人の役に立つことがしたいという思いが強くなってきました。それが何か明確に決まっているわけでもなかったのですが、30歳過ぎくらいでテレビの仕事を辞めて、京都に帰ってきました。
ちょうどそのころ、NICCOが後援しているチャリティ・オークションのボランティアが足りていないという話を聞いた人から、美術の知識を活かして手伝いにいくように頼まれて、ボランティアとして手伝い始めました。2009年12月のことです。
あくまでオークションの手伝いだけのつもりだったのですが、週5で出入りするうちに、NGOの仕事が見えてきて、こんなに大きなことをやってるのか、みんなすごいなぁ、と思うようになりました。その時のスタッフは同世代が多くて、純粋に世の中のために働く姿に学ぶことが多かったです。
その年のオークションが終わった後、しばらくボランティアには行かなかったのですが、小野理事長(当時)から広報で人を募集しているから、受けてみないかと言われて、お役に立てるのであれば、と応募しました。ざっくり言うと、そういういきさつで入局しました。2010年7月のことです。
▲ボランティアとして参加した第20回(2010年2月)のチャリティ・オークションの会場設営。(右が大豊)
Q3 現在、どのような仕事をしていますか?
いろいろやらせていただいています。広報とか総務とか、最近は経理も一部担当させていただいています。チャリティ・オークションなどのイベントも担当させていただいています。基本的には、裏方です。これからも、変わるかもしれません。小さい団体なので、お役に立てるのであれば、なんでもやらせていただくつもりでいます。
▲イベントで見かけたら、気軽に話かけてください!(中央が大豊)
Q4 これまでに最もやりがいを感じたエピソードを教えてください。
やりがいを感じる瞬間はたくさんあって「最も」というと選べないくらい。海外の現場でも国内の裏方でも色々ありました。最近、感じている話を一つ選ぶと、毎年やっていたチャリティ・オークションで感じた話になります。
オークションは、NICCOが関わるイベントで一番大きなもので、インターン生を中心に運営していきます。私は補佐的に入る感じで、インターン生を指導しながら進めて行きます。業務量が多くてだいたい準備から最後の決算まで半年くらいかかります。著名な芸術家の方々に作品を寄贈してもらう依頼のお手紙を書いて送るところから始まり、作品が集まってくる時期、会場となる百貨店の担当の方とやり取りをして会場のレイアウトを考えていく時期、お客さんを集めるための広報を打っていく時期、会場への作品の搬入陳列、接客、落札者の確定、作品の引き渡し、決算。やることは、ここには書けないくらいいっぱいあります。最後の決算が終わったくらいには、インターン生も私も、へとへとなのですが、集まったお金がNICCOの活動で使われて、困っている人の役にたっていると感じられる時に、「やって良かったな」と思います。また、作品を寄贈してくれた先生方やインターン生たちとその「やって良かった」を共有できたときは、やりがいが倍増していきます。みんなで同じ目標に向かって頑張って集めたお金だからと言って数字以上に経済的価値が増すものではないというのがお金の性質でありシビアな現実もありますが、誰かのために頑張る経験の積み重ねが、インターン生を大きく成長させてくれていると思っていて、インターンOBOGがあちこちで活躍しているのを見聞きすると嬉しいです。
▲オークションのスタッフ集合写真。毎回、楽しいかったことも大変だったことも含めて学びの場でもありました。
Q5 今後、NICCOを通じて達成したいことは何ですか?
NICCOは、京都を拠点に活動していますが、関西の大学生がボランティアする場であったり、市民の皆様と国際協力をつなぐ役割が出来ればと思います。身近にNGOがあって参加できる。顔が見えるという状態になって、世界の問題を身近に感じられたら、世の中が少しずつ変わってくるかもしれません。そういう時に選ばれるために、知名度をもっと上げたいですね。
Q6 NICCOを応援してくださる皆さんにメッセージをお願いします。
いつもご支援ありがとうございます。海外の現場や国内の業務で至らないところもあるかもしれませんが、少しずつでも成長して皆様からのご期待に添える団体になって行きたいと思います。