2021年10月29日(金)

ヨルダンのマラソン事情

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NICCOブログをご覧の皆さま、マルハバン(こんにちは)
ヨルダン事務所の平間です。

こちらヨルダンでは日々少しずつ冬の寒さが近づいてきております。
先日、僕が赴任(2021年3月)して以来、初めての雨が降りました。
ヨルダンでは乾季後の最初の雨を「オリーブを洗う雨」と呼ぶらしいです。(ヨルダンはオリーブ栽培が盛んです。)
そしてこれからオリーブ収穫の季節がやってきます。搾りたてのオリーブオイルは市販のものとは比べ物にならないほど豊かな香りがするので、販売されるまでが待ち遠しいです。

▲収穫間近のオリーブの実

さて本題に戻ります。
突然ですが皆さん、最近ランニングをしたのはいつでしょうか?
コロナ過での外出制限やリモートワークの普及に伴い、運動不足が問題になっているというニュースをちらほら耳にします。またそういった中で、健康に気を使ってランニングを始める人が増えたとかも。

現在NICCOは「NICCOチャリティラン鴨川」というオンラインのランニングイベントの開催に向けて準備を進めております。こちらの詳細はブログの後半でお伝えさせていただきます。
そんな訳で、今回はそんなランニングにちなんで、ヨルダンのマラソン事情をご紹介したいと思います。

▲Run Jordan©(ヨルダンのマラソン大会を運勢する組織)の公式マーク 出典:RUNJORDAN

まず、ヨルダンでランニングをする人は、日本と比べるとかなり少ないように感じます。
首都にある大きな公園内でランニングしている人をたまに見かけることはありますが、一般の道路や首都以外の地域で走っている人はほぼ見かけません。
以前まで、私は車通りの少ない一般道路をランニングしていたのですが、その時はまわりの人からかなりジロジロ見られます。外国人だからということもありますが、おそらく外でランニングする人はかなり珍しいのでしょう。
ヨルダンの友人に「なんでランニングする人が少ないの?」と聞いたときに「あんなお腹で走れるわけないでしょう」と皮肉じみた答えが返ってきたこともあります。笑

お腹が出ている人がランニングしている様子(いらすとやより)

とはいえ、そんなランニング人口が少ないヨルダンでも、大規模なマラソン大会はあります。
いずれもユニークな場所で開催されるため、ぜひヨルダンに訪れた際は参加してみて下さい。
今回はその中でも特にユニークな大会を紹介したいと思います。
・アンマンマラソン
こちらはヨルダンの首都アンマンにある旧市街地で行われるマラソン大会です。日本でいう東京マラソン的なものでしょうか。
いつもは多くの人や車でにぎわっている旧市街地ですが、アンマンマラソンの日は特別に交通規制が行われて、いつもとは違う雰囲気を味わいながら走ることができます。
ヨルダンならではのユニークな応援団が沿道から応援してくれるので、ランナーたちも元気がでます。
私は今年の10月末に開催されるこのアンマンマラソンに参加予定です。

▲伝統衣装を身にまとった応援団(上)旧市街地を走るランナー(下) 出典:Run Jordan

・死海マラソン
世界一海抜の低い湖「死海」の側道を走ることができる死海マラソン。海抜-422mということで酸素量は高地に比べて多めかもしれません。笑
圧巻な死海を眺めながら走ることができるこの大会では、ヨルダンのマラソン大会で唯一の50KMコースが設けられています。
私は2019年にこの50kmコースに挑戦したのですが、足がとれるかと思うぐらい大変でした。(結局かなり歩いてしまいましたが。)

死海をバックにして走るランナーたち 出典:Run Jordan

・ワディラム満月マラソン

ヨルダンの魅力的な観光地の一つであるワディラム砂漠を駆けることができるこのアドベンチャーマラソン大会。大会名に“満月”とついていることからも分かるように、この大会は満月の夜に砂漠で行われます。

砂漠でのランニングは砂に足をとられてしまうため平地の二倍以上疲れると言われていますが、“満月”と“砂漠”という普段味わえない環境がそんな疲れを吹き飛ばしてくれるでしょう。ランニングの後は砂漠の中にあるテントで宿泊することもできます。

▲満月の砂漠を駆けるランナー(上)砂漠の中を走るランナーたち(下) 出典:TREKS

・ペトラ砂漠マラソン
「ユネスコの世界遺産」や「新・世界七不思議」に登録されているヨルダンにある古代都市ペトラ遺跡を眺めて走ることができる大会です。
ほとんど日陰のない起伏の激しいコースということでかなり過酷なレースとなりますが、ペトラ遺跡や遊牧民族であるベドウィンが生活する土地を見ることができるので、忘れられないランニングになること間違いなしです。
コースにはラクダや羊が現れることもあるので要注意です。笑

▲ペトラの遺跡からスタートするランナーたち(上)ランナーとラクダ(下) 出典:Albatros Adventure Marathons

ヨルダンのマラソン事情はいかがだったでしょう。
さて話は前半に戻りまして、現在NICCOは後援団体として「NICCOチャリティラン鴨川」というオンラインのランニングイベントの開催に向けて準備を進めております。
例年でしたら京都の鴨川沿いの道をメインとしたコースで開催していましたが、昨年は新型コロナの影響で大会の開催を中止しました。
しかし今年はオンライン開催ということで国内国外どこからでも参加することが可能です。開催日時は2021年11月19日 (金) ~ 2021年11月25日 (木)を予定しています。
今大会の収益は、最低限の経費を除き、NICCOの国際協力活動に充てられます。皆様のランニングが困難な状況に苦しんでいる人々の助けになりますので、ぜひご参加ご協力の程、よろしくお願いします。

今年はオンライン開催ということなので、僕もヨルダンから参加したいと思います。
一週間でどのくらい走れるか挑戦してみます。
また、「NICCOチャリティラン鴨川」参加者とNICCOスタッフとのオンライン交流会もありますので、ぜひそこでお会いしましょう。

それでは。マアッサラーマ(さようなら)