2022年11月16日(水)

ヨルダンでのコロナ禍の生活と環境保全事業

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初めまして!アッサーラームアレイコム。
NICCOインターンの髙溝です。
1年間、京都本部でインターンシップ活動を行ったのち、大学の長期休暇を利用して8月1日から中東・ヨルダンに研修に来ました。ヨルダンでの滞在期間が1ヶ月間と短いため、1日1日を大切に、安全と健康に気をつけながら研修に励んでまいります。

日本から30時間の長旅を終えてヨルダンについた瞬間、「暑い!けどカラッとしている」と感じました。日本の高温多湿の生活が考えられないほどです。
そして上を見上げると雲一つない青空が広がっていました。

今回は、現在のヨルダンでの生活とNICCOの活動内容をご紹介したいと思います。

コロナ禍でのヨルダンの生活
ヨルダンではもうマスクを着用している人はほとんどいません!!2022年5月25日にヨルダン首相府は、屋内・屋外におけるマスク着用義務を完全に撤廃する通知を発出したためです。ヨルダンの1週間(8月8日〜14日)のコロナ感染者数は783人と、感染状況は比較的落ち着いています。ワクチン接種も既に4回目が進められています。

日本から来た私はノーマスク生活へ期待する反面、不安も少しありました。お店に入る時に検温消毒もほとんど見かけません。検温装置が置いている場合もありますが、みなさんほとんど素通り。。。私は日本から持参したアルコールを活用しながら健康に気をつけて過ごしています。
また、握手を交わし、頬と頬を付き合わせるアラブ圏の挨拶も通常通り行われていました。ヨルダンではコロナ前の生活様式が戻りつつあります。

街中のお店も夜遅くまで営業しています。ヨルダンは昼が非常に暑いので、涼しくなる夜に出歩いている人が多い印象です。そのため、レストランやスーク(市場)は夜にかけて盛り上がります。

▲ダウンタウンの夜の様子

ヨルダンでの環境保全プロジェクト
ヨルダンで新たに計画されているNICCOのプロジェクトについてご紹介します。
それは植樹と環境教育です。ヨルダンは乾燥帯に属しており、水資源の少ない国であるため緑が多くありません。アンマンから少し郊外に出れば緑が見られますが、それでもポツポツとある程度で緑が少ないです。

▲都市部アンマン県(上)と郊外バルカ県(下)

活動地となるバルカ県では、鉱物採掘工事によって森林が大規模に伐採されており、また収入に繋がりやすいオリーブの木を植える傾向があるため在来種を目にすることが少なくなってきています。一方で在来種の木について、積極的な保全活動が行われていません。
そこでヨルダン事務所ではヨルダン・バルカ県の在来種を守りつつ、環境保全に対する意識を高めるために、環境教育を兼ねた植樹活動をバルカ県ハルダ地区の小学校で行う予定です。今回は実際に校長先生に挨拶を行い、現場を見学しました。

今回は「宮脇方式」という植樹方法を採用予定です。宮脇方式では植樹した樹木の成長スピードが通常の10倍速く、植樹から3年後には人間が管理をする必要がなくなるといわれています。そのためヨーロッパでも宮脇方式が小規模な森林作りに採用されることも増えているそうです。世界経済フォーラム(World Economic Forum, WEF)のでも紹介されています。

▲学校(上)と植樹予定地(下)

私は滞在期間が1ヶ月と短いためこのプロジェクトや植樹活動に直接携わることはできませんが、今後の活動ブログでの報告を楽しみにしながら経過を見ていけたらと思っています。

今回はコロナ禍でのヨルダンの生活と新たに始まるプロジェクトのご紹介でした。ヨルダンでの生活の様子やNICCOのプロジェクトに関心を持っていただけていると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!

ヨルダン事務所インターン 髙溝