今回は、以前にインターン生の古川さんがお届けしたキッチンガーデンプロジェクトのそれからをお届けします。前回の内容はこちらをご覧下さい。https://kyoto-nicco.org/projectblog/kenya160302
事業地の村ではメイズや豆類の栽培が多く、意外にも野菜類の栽培がそれほど行なわれていませんでした。そこでNICCOは市場で需要が高く、流通量の多くない伝統野菜に目をつけ、栽培種として選定しました。どれもメイズや豆類に比べて販売価格も高く、価値が高い作物です。
次にキッチンガーデンに関心を持った女性グループに、伝統野菜の栽培方法をトレーニングします。
まずは堆肥の作り方の講習です。木の枝、干草、牛ふんなどを混合し、発酵させて堆肥化します。これらは村で身近に手に入る材料であり、誰もが有機肥料を作ることができます。
土地の整備、区画割りを教えてもらった後は、実習で各野菜の種まき方法、栽培方法を学んでいきます。
こちらは講師を務めるオンゴマ氏。近隣の農業センターから派遣してもらっており、地元行政と協力して、事業を実施しています。
そして数ヵ月後。こちらが女性グループのお宅のキッチンガーデンです。葉物野菜は成長も早く、すぐに収穫できるため短期間で収入として家計を助けます。また、家庭内でも消費され子どもたちの栄養改善にも繋がっています。その後、種子を採取することで、次の雨季に蒔く種も確保します。
今では、女性グループが採取した種を共同で保管するだけなく、種子の販売も開始しています。このような取り組みに加え、今後は新たなメンバーを募集し、事業が持続的でさらに拡大していく体制を整えていきます。
※このプロジェクトは、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受け実施しています。