2016年06月17日(金)

子ども向けワークショップ 事前家庭訪問

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 マルハバ!(こんにちは)

 皆さん、こんにちは。ヨルダン事務所インターンの吉田明子です。今回は子ども向け心理社会的ワークショップについてお伝えします。

 

 先日、子ども向け心理社会的ケアワークショップの事前家庭訪問を行いました。ワークショップの開始に向けて、ワークショップに参加する子ども達の家を一軒一軒家庭訪問し、事業を紹介し同意を得ること、更には参加者の性格、シリアやヨルダンでの経験を聞くことが目的です。このように事前に家庭訪問を行うことで、参加者の家族と当会スタッフの関係が構築され、家族の理解と協力を得やすくなるのです。家庭訪問の実施により、ワークショップに途中で参加しなくなる子ども達の数が減ったそうです。

 

 次に[写真:下]こちらの家族を紹介したいと思います。この家族は祖母と孫5人で暮らしており、皆内戦を経験しました。父は5年前から行方不明、母は家出をしており、末っ子の男の子は内戦中に化学爆弾によって被爆しています。また子ども達は内戦に巻き込まれた記憶に悩まされている状況です。

吉田さんブログ写真①吉田さんブログ写真②

[写真上:現地スタッフと日本人スタッフが祖母に質問をしている様子]

 

 このように悲惨な経験をしているにも関わらず、皆明るく、辛さを見せずに終始丁寧に私たちの質問に応答してくれました。まさにシリア人の底知れぬ強さを感じたように思いました。

吉田さんブログ写真③吉田さんブログ写真④

[写真左:終始笑顔で迎え入れてくれた子ども達][写真右:子ども達の寝室]

 

 色々な家庭を訪問しましたが、どの家族も私の想像をはるかに越える悲惨な経験をされていました。これから、いよいよワークショップが始まりますが、悲惨な経験をした子ども達にとって、ワークショップが彼らの人生を明るくできるよう、NICCO職員一同サポートしていきたいと思います。

 

ヨルダン事務所

インターン 吉田明子