NICCOの特色

現地の人々の自立を支援するNGOです

NICCOが目指すのは、現地の人々の精神的・経済的な自立です。私たちは、常に「NICCOが去った後」を考え、現地の人だけで自立した生活ができることを目標としています。そのために、NICCOが行なっている代表的な取り組みを、以下に紹介します。

 

エコサントイレ

NICCOは活動している地域で、エコロジカルサニテーショントイレ(環境衛生式トイレ)、略して「エコサントイレ」の建設を通じて、村の衛生環境改善と収入創出を目指す活動をしています。
エコサントイレは、地面の上に建てた高床式のトイレなので、雨で便や尿が流れ出さず、汚水による水資源や土地の汚染を防ぐことができます。便は排便のたびに灰をかけ、半年間ほど便槽に寝かせて殺菌し、たい肥として土に還します。便と分けて回収する尿は水で薄めて液肥として利用します。エコサントイレからとれる肥料は、収穫量を肥料なしの畑よりも1.2-2.5倍に増やし、高価な化学肥料の使用を減らすことができるのです。
エコサントイレは、現地の村人が中心となって建設します。NICCOは作り方を教えるだけです。そうすることで、NICCOが撤退した後も現地の人たちの力で、村にエコサントイレが普及していくと考えています。

マラウイ

 

過去に活動した国々

ケニア エコサントイレを活用した村づくり
ミャンマー少数民族支援
マラウイ 飢餓の起きない村づくり

 

災害や紛争後の心のケア

人々の命を脅かすだけでなく、時に大切な肉親や友人、家財などを奪う災害や紛争。

大切なものを奪われた衝撃や悲しみがトラウマ(心的外傷)となり、癒されることも克服されることもなく、心の中に埋もれてしまうと、PTSD(心的外傷後ストレス障がい)となって現れる心配があります。また、紛争の場合、慣れない避難生活が長期化すると、心に負った傷は癒されることもないまま、避難生活のストレスによって症状が悪化することもあります。

NICCOが行なう「心のケア」は、心の傷の原因となった出来事に向き合うことで、それを整理し、辛い感情に支配されない心の自由を取り戻すためのケアです。演劇や語りなどを通して、個人の辛い経験や感情を表現してもらい、それを周囲がありのまま受け入れ、分かち合う機会をワークショップの形式で実施します。

心理社会的ケアの描画セッション

 

過去に活動した国々

シリア難民支援