2017年02月24日(金)

学校の子どもたちが安心して水を飲める体制づくり(その2)

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こんにちは。小柳です。私は、パレスチナ・ガザ地区人道支援スタッフとしてエルサレムに赴任しています。

前回は、学校の子どもたちが安心して水を飲める体制づくりについて紹介しました。地下水の塩分濃度の高いガザ地区では、小学校の蛇口から出る飲み水もしょっぱく、子どもたちが安心して水を飲める環境にあるとはいえません。

NICCOでは、現地の提携団体と協働し、脱塩処理による学校の飲み水の浄化事業を展開しています。支援先は、ガザ市内の南西部・ゼイトゥンに位置する朝昼2シフト制の隣接4校。総生徒数は約5,000名です。

さて、たくさんの子どもたちに追いかけられてガザを去ったNICCOスタッフですが、パレスチナ政府教育省やガザ現地の施工業者との調整の末、ついに飲み水の脱塩施設を設置する工事の日取りが決まりました。

▲当日、設置場所の屋上で段取りを組むエンジニアたち

▲送水管パイプの敷設工事と群がる子どもたち。好奇心旺盛です!

▲設計図どおりに電気を配線します。ちょっと見ていて危なっかしいです。

▲ついに脱塩処理装置登場。送水管に接続していきます。

▲送水管の終着点。子どもたちに安全な水は届けられるのはもうすぐです。

▲飲み水の水質の指標の一つ、TDSをチェック。20 ppmは市販の水と同程度!

 

はい、設置工事も無事完了し、あとは水質の正式なサンプリング結果を待つのみです。装置の稼働が楽しみですね!

次回はいよいよ脱塩処理施設のオープン・セレモニー、水衛生意識についてのワークショップについて報告します。

最後までしっかりサポートさせていただきます。

皆様の応援、よろしくお願いいたします。