2018年05月18日(金)

子ども向け心理社会的プログラム~スポーツセッション編@ザアタリ

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マルハバ!(こんにちは!)

ヨルダン事務所の佐々木です。アンマンのダウンタウンを歩くと、すれ違いざまに突然「welcome,to Jordan!」と言われる機会が多く、ヨルダン人の心の温かさが身に染みます。

 Hello!! I’m Hayate Sasaki at Jordan office. When I took a walk in downtown Amman, some people suddenly said for me, “welcome, welcome!!” I felt Jordanian were so kind.

 

 2018年の3月15日でシリア紛争発生から7年が経ち、8年目に突入しました。今も多くが難民としての生活を余儀なくされており、約8万人はシリアと近い、ヨルダンのザアタリキャンプで暮らしています。

 Syrian civil war has started since March 15th, 2011. Still a lot of Syrian people force to live as refugee. About 80 thousands of Syrian refugees live in Za’atari camp which is located in Jordan near the border of Syria and there.

 

今回は、このザアタリキャンプで3月31日に行われたシリア難民の子ども向けスポーツセッションの模様をお届けします!このスポーツセッションは以前お伝えしたブログ(2017年8月24日付「シリア難民支援 子どものスポーツ・レクリエーション」の中でのスポーツとは異なり心理社会的ワークショップの一環で、「Cooperation Day」と称し、2回のセッションでリーダーシップやチームワークを養っていくことが目的です。

Today I report the sports session held at Za’atari refugee camp in March 31st. This session,named “the Cooperation Day”, aims to cultivate the leadership and teamwork. So this session is different from the former session reported in August 24th.

 

このスポーツセッションに入る前には、主に「チームワークとは何か?」「チームと個人との違いは何か?」、そして「リーダーシップとは何か?」「リーダーシップをとるためには何が必要か?」などを話し合いました。この事前話し合いの結果を踏まえて4~5人のチームが編成され、チームごとで活動を行います。

Before this session, they mainly discussed about “what is teamwork?”, “what is the difference between team and individual?”, “what is the leadership?”, ”what do we need to have the leadership?”  In this session, they organized 4 or 5 members.

 

午前中は、男の子を対象にしたセッションが行われ、午後からは女の子を対象にしたセッションが行われました。

In the morning, we held the session for boys. For girls, we held it in afternoon.

 

▲運動の前にはもちろん準備体操!念入りに行います。

Before the exercise, of course warm-up! They did it carefully.

 

まずは、個々人単位で走ったり、ジャンプしたりして競争を行います。ジャンプ一つとっても、男の子も女の子もとても元気いっぱいですが、男の子たちの方がパワフルでした。

Firstly, they competed individually to run or jump. The boys were so powerful.

 

 

▲緑のテープに向かってジャンプ!!

Jump for the green tape!!

 

個々人での競争が終わると、次はペアを組んでのアクティビティです。

お互いの額を合わせ、力を合わせて立ったり、道具を用いて2人で手押し車をしたりしていました。女子のセッションでは、糸を使ったアクティビティが行われていました。

After finishing the individual competition, they did the pair session.

 

 

▲2人で力を合わせて。立てるかな…?

Can you stand up…?

 

その次はいよいよグループでのアクティビティです。このアクティビティをすることによって、子どもたちのチームワークを養っていきます。ここでは、縦1列に並んで、前の人の背中と自分の胸の間に板を入れ、その板が落ちないように声を出し合いながら力を合わせて進んだり、50センチメートルほどのバラバラのパイプを一本に繋げて、そのパイプにピンポン玉を通してバケツに入れるゲームをしたりしました。女の子のセッションではこれらのアクティビティの他に、皆で腕をつないでぐるぐる回っていたりしました。

After that, they did group activity. To do this, the children cultivate the teamwork. In this session, they tried to keep plates between each chests and backs, and pass ping-pong ball through the divided pipe. In addition to the session, the girls made circle and danced.

 

 

 

▲板を落とさないように、慎重に…。慎重に…。

They tried not to fall the plate. So carefully…!

 

更に人数を増やし、2グループでアクティビティを行います。

They increase further and do activities with two groups.

 

▲2グループで力を合わせて絵をかきます。

Two groups draw the pictures with cooperating each other.

 

最後に、このスポーツセッションを振り返って、どのようなことが自分にとって為になったかをファシリテーターを交えて子どもたちで話し合います。

 

▲子供たちは真剣に話し合いをしていました。

They seriously discussed.

 

チームで行うゲームの途中、協力をしなかったり、一人がゲームの道具を独占してしまったりしたせいか、話し合い中に不機嫌になってしまうチームもあれば、グループでのアクティビティが楽しかったからか、フィードバックも楽しそうなチームもありました。いずれのチームでも皆真剣に話している様子でした。その様子を見て、こうやって子どもはたくましくなっていくんだなあ、と感じました。このワークショップが、彼らの成長に役立ってくれれば、と心から願います。

Finally, they looked back through this sports session and discussed with facilitator what were benefits for them. Some group of children were displeased because a person was not cooperated and monopolize the tools to use in the game, others of them looked pleased because they enjoyed the sports session. Every team discussed so seriously. I thought this was how children become powerfully. I hope they think the workshop is useful for them.

 

翌週より演劇のセッションに移ります!!

They will practice the play from next week!!