2013年01月23日(水)

陸前高田市立広田中学校野球部にピッチングマシンを寄贈しました

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NICCOは、「東北 子どもの夢応援団プロジェクト」として、東北の子どもたちが遊びやスポーツに思い切り打ち込み、自分の夢に向かって成長していけるよう、遊び場の整備や部活動の支援を実施しています。

このたび、株式会社堀場製作所のご支援を受け、岩手県陸前高田市の広田中学校野球部に、津波で流されてしまったピッチングマシンに代わる新たなマシンを寄贈しました。
今回のご寄付は、株式会社堀場製作所の社員の皆さまから寄せられたものです。

各家庭の被災状況の違いを、子どもたちには意識してほしくない

津波で大きな被害を受けた陸前高田市立広田中学校。震災直後はグラウンドががれきで埋まり、道具も流され、野球部の練習を行うのも難しい状態でした。チーム内でも、家を失い仮設住宅で生活する子どもたちや、保護者が漁業などの収入を失ってしまったメンバーが多数います。

広田中学校野球部の保護者代表である佐々木徳雄さん、あけみさんは、チームの状況と今回のマシンの寄贈について、次のように語ってくださいました。

「ピッチングマシンが届いた時、子どもたちは嬉しくて大騒ぎしていました。今回の震災による被災状況は各家庭で異なりますが、子どもたちにはそういった違いを意識させないように心掛けています。
津波で全てがなくなってしまい、保護者にできるだけ経済的負担を掛けないように一から道具を揃えていくのは非常に大変でした。そんな中で、NICCOを通じて堀場製作所からピッチングマシンを寄贈いただき、本当に感謝しております。
新人戦では1試合でランニングホームラン3人を出す快挙を達成しました!これもマシンのおかげです。」

「大好きな野球を、一生懸命頑張ります」

広田中学校野球部の練習を訪問すると、寄贈されたピッチングマシンが早速大活躍していました。グラウンドには、バットの快音と子どもたちの生き生きとした声が響いていました。

主将の伊藤智也くんも、「津波に流されてしまい、一番諦めていたピッチングマシンを贈っていただき、本当にありがとうございます。全員で大切に使わせていただいています。支援していただいた人たちへの感謝の気持ちを忘れず、これからも大好きな野球を一生懸命頑張って続けていきます。」と語ってくれました。

広田中学校野球部の子どもたちや保護者からは、感謝のメッセージを寄せ書きした色紙が堀場製作所に贈られました。

NICCOは、今後も遊びやスポーツの支援を通して、東北の子どもたちの夢や成長を応援する活動を実施していきます。引き続き、皆さまの温かい応援をお待ちしています。

(報告:NICCO陸前高田事務所 古野 安寿子 / 東京事務所 佐藤 瞳)